2011年5月23日月曜日

人に惑わされないように気をつけなさい

人に惑わされないように気をつけなさい。わたしの名を名のる者が大ぜい現われ、『私こそキリストだ。』と言って、多くの人を惑わすでしょう。(新約聖書 マタイ24:4~5)

私は多少とも長生きをし、長く宣教にあたっていたお陰でこれまで幾度も、すばらしい約束をくださる御霊の自由をいただいて、主とともに誰にも認められる形で歩み続けていた親しい神の民と出会ってきました。ところがそれから彼らが何らかのイズム(主義)に捕われてしまったのです。その結果彼らはそのイズム(主義)の教義から逃れるのが全くお手上げになるのです。何度も何度も私はそれを見てきました。悲劇です!

ここ数年間(訳者注:1967年当時のことです)アメリカやヨーロッパにまさしく忍び込んでいる大きなイズム(主義)があります。このことにあえて言及するのですが、いいでしょうか。それは「Universalism普遍主義」というものです。それがたくさんの人を捕えて来たイズムです!そして一旦その人たちがそれに達すると、あなたがちょっとやそっとでこのような人々をどこか別のところにお連れすることは出来ないのです。

けれども私は彼らがわかります。ああ、彼らには明るい将来があるからです。そしてこのことは彼らの歩む道に沿い微妙に魅力的で魅惑的なものとなってきました・・・また大変訴求力があります。誰もが、究極的には悪魔自身をふくんではいますが、名誉が保たれるのです。あなたはどうなさるおつもりですか。いや応なしに彼らは福音のまさしく核心部のかなりの部分を切り落とし・・・切り詰められることになるのです。

(私は例をあげて説明しているのであって、攻撃をしているだけではありません。私が考えていることをお示しさせていただきたいのです。)あなたはこれらのことは大間違いだと思われるかも知れませんが、それほどの間違いでない事柄があるのです。 間違ってはいないのです。実にそれらは全く正しいのです。しかしそれらはそれを採用した人々にとって、すべての始まりであり、すべての目的となっているのです。

あなたはどうすることもできません。彼らは大きな地盤、神様がこの時にあたって完全な計画をお持ちであるという地盤を喪失し、最善であっても部分的なことに過ぎないことに、はまりこむようになったのです。Judaism(ユダヤ教)のように・・・拘束され、行き詰まり、この特別な事柄のまわりをぐるぐるまわっているのです。あなたにはわかっていただけるでしょうが、このことは何世紀間にもわたって、キリストの満たしに対する敵となっている事柄でありますので、私たちにとり、ひとつの警告であるべきなのです。それはそういう性質のものです。

世にはたくさんの反キリストがいますが、あなたもおわかりのように、反キリストは尻尾を持ち、熊手を持つ偽の恐ろしい生き物ではありません。そうではなく、反キリストはキリストの位置を装うものなのです。悪魔自身は光の天使に変わり、たくさんいるのです。そして人間の生まれながらの判断や力で真偽を見分けることは出来ません。キリストと反キリストは全く似通っているように見えるのです。注ぎの油が教えてくださる以外に見分けをつけられません。

あなたが受け入れられた注ぎの油が、あなたが何か偽りあるものと接触するようになった時、もし注ぎの油が本当に支配しているなら、言葉でなく内側で「用心しなさい」と語ってくださるのです。あなたはここにははっきりしない何かがある、ここには透き通るものがない、ここには安全でいられないという感覚を持つのです。「私はこのことについて幸福を感じられないのです。このことについて私は少しも幸福に思わない、と言う以外に理由を話せないのです。・・・私のうちに『用心しなさい』と言う方がおられるのです」

私は、今日のような惑わしと誤導とあらゆるすべてがある時にあって、もっとも必要とすることは霊的な識別力だと確信しています。その識別力はこんなふうにして聖霊を知ることによるのであり、その聖霊が警告を与えることのできるお方なのです。

(今日の箇所は The Cross of Our Lord Jesus Christ - Chapter 5 の抜粋引用訳です。原文はhttp://www.austin-sparks.net/english/openwindows/003192.htmlです。 今日の箇所はもっとも読み応えのあるところです。残念ながら訳がそれにともなっていませんし、5章全体から飛び飛びに抜粋してあるのでこれを読んだだけではお分かり願えないのではないかと恐れています。なおこの文章はスパークス氏の1967年のメッセージの聞き書きで3章にあたるところは音声が聞き取れないと書いてあり、載せてありません。この題名のものは1章から7章にわたっており70頁内外のものです。全文是非読みたいと思いました。恐らくこのサイトには音声も載せられているのではないでしょうか。確かめていませんが・・・)

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