2011年8月23日火曜日

キリストをあらわすこと

夏の思い出、芹川上流
また、あなたがたの心の目がはっきり見えるようになって、神の召しによって与えられる望みがどのようなものか、聖徒の受け継ぐものがどのように栄光に富んだものか、(新約聖書 エペソ1:18)

(・・・キリスト教は今やそのようなものにほとんど完全になってしまいました。実際に大多数のクリスチャンにとって、特に彼らのリーダーたちにとって次のことは理解したり信ずることさえ不可能なのです。つまり神がご自身の働きを委員会、理事会、機構、広告、組織、訴え、報告、名前、代理、後援者、宣伝活動、出版などなしになすことができるということです。もしこれらのものが「認知された」後援者とともに存在しないなら、たとえ存在することが信じられていても、そのものは信用されないのです。・・・
 私たちは新約聖書がそのうちに簡潔で限定的かつ十分な啓示を今日の終わりの時代に対する神のみ心に関して持っていること、そしてその啓示には教会の構成や使命のすべてのことがらにあって起こる、あらゆる疑問、すなわち何が、誰が、どのようにかについて答えがあると述べてきました。
  その啓示とは何ですか。その答えはそのような組織ではなく、人であります。新約聖書において第二次的なことであり、結果であることが今や主要なものとされてきました。それは、結果が第一のものとされ、支配的なこととされたということです。それなのに原因として結果の前に生ずるものは見過ごされているのです。
 もし私たちが振り返って見るなら、聖霊の最初の働きのもとであきらかになったことはキリストを体験することの結果だったと知るでしょう。それによって私たちはあの使徒(パウロ)が信者のための祈りを記録した時、言おうとしたことを指し示していることになるのです。「私たちの主イエス・キリストの神が・・・神を知るための知恵と啓示の御霊をあなたがたに与えてくださいますように、また、あなたがたの心の目がはっきり見えるようになって、・・・あなたがたが知ることができますように」(エペソ1:17~19)など)

そのことは永遠にして遍在する秩序にあるイエス様の素晴らしい意義を理解し体験することです。使徒たちとともにその体験することはからだを通して交わることができた日々に続くものでした。復活後40日間は新しい日の夜明けのようでした。第一には不確かな光が天を通り過ぎて行く時のような暗示がありました。それからペンテコステの日に続いてもっと確かで堅固な光線があらわれて、太陽が不確かな最後の影を一掃して地平線を越えて栄光のうちに姿を現す時のようでした。その日には彼らは開かれた天によってイエス様を見ました。過去の謎は吹きさらわれました。聖書が一冊の新しい本のように開かれて目の前にあるのです。彼らは永遠の光の中でイエス様を知ったのです。イエス様が栄化された方、人格ある方、神の御子であったのに対して、イエス様はご自身で偉大で広大な天的・霊的な秩序と体系の体現者であることを知り始めました。この経験は全く革命的なことでした。危機を脱出し、新しい世界、新しい創造が誕生したのです。

この根本的な原則に忠実にあらゆる広範囲にわたるその啓示が何世紀も使徒パウロをとおして彼から私たちに知らされてきたのです。それはその危機から(脱出させられ)立ち上がった彼によって次のように述べられているとおりです。「御子を私のうちに啓示することをよしとされた」(ガラテヤ1:16)「私はそれを・・・イエス・キリストの啓示 によって受けた」(同12)あらゆる関係は危機でした。しかし、完全な満足は漸進的でかつ絶えず成長する啓示にあったのです。

いくつかの初期の証があったにもかかわらず、使徒たちは会議で活動や宣教に関連するお膳立てや組織を公式化することはしませんでした。新しいいのちは古い衣を脱ぎ捨て、「内側から」という新しい衣を持つ有機体を身に羽織りました。内側の聖霊による力、エネルギー、促しが彼らが考えもしなかった道、秩序を生み出したのです。それは彼らにとっても驚きでした。起こったことはまさしくキリストが彼らのうちに、新しい誕生と成長によって個人としても集団としても形成したものでした。個々の信者も仲間もキリストをあらわすようになったのです。

(ここに私たちはクリスチャン生活と教会の絶対不可欠な性質を見出すのです。神様の考えにあってクリスチャンは何のために存在するのですか。教会は何のために存在するのですか。地方教会は何のために存在するのですか。一つの答えがあるのみです。その存在と役割はキリストをあらわすことです。それ以上もそれ以下の何ものもありません。キリストがアルファでありオメガです、始めであり、終わりです。そしてすべてはその中にあるのです!そのことを出発点としましょう・・・)

(今日の箇所は According to Christ - 1 の抜粋引用訳です。原文はhttp://www.austin-sparks.net/english/openwindows/003336.htmlです。)

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