2011年9月14日水曜日

あなたは「奴隷」として歩めますか

ほぼ一月前の親戚の百日紅、その後一週間して伯母さまが亡くなった。
この世を去って父のみもとに行くべき自分の時が来たことを知られたので、世にいる自分のものを愛されたイエスは、その愛を残ることなく示された。(新約聖書 ヨハネ13:1)
 (恐らく、もし私たちが当時の普通の奴隷の顔を見たなら、そこには全く生き甲斐をなくし、絶望しきった喜びのない顔つきに遭遇したことでしょう。しかしそのことはご自分を奴隷のかしらとしてあらわされたお方、主イエス様には妥当しなかったのであります。それはこういうことです。この主のお立場は主がご自身の関心や感情を忖度されなかったのでご自身がみじめであるということは重要でなかったのです。そしていのちは主にとってきわめて問題にはならなかったのです。 この奴隷の霊が、喜び、晴れやかさ、心からなる放棄であったのです。主はつねに積極的な側面から、消極的な観点でなく、つまり他の人々を勝ち取るこ ととキリストがしもべであるお方(父なる神様)を満足させる側面から見ておられたので、ご自分とご自分を喜ばせるすべてのものを切り離されることは全く辛くなかったのです
 それが奉仕の支配的な原動力をもたらすのです。イエス・キリストのしもべ(奴隷)の支配的な原動力とは何でしょうか。それは強制ではありません。選択権なるものでもありません。それはただ愛なのです。)


もし深くて強い永続的な愛がないなら、イエス・キリストのしもべの宣教は勝利ある宣教とはなり得ません。

(愛はこの種の奉仕の原動力です。そのような宣教の奉仕と任命されてなされる職務的なもの、すなわち私たちが組織化された働きや奉仕をするのとでは全くの違いがあるのです。もし私たちが主に対してだけでなく、 奉仕するために召されているすべての人々に対してもふさわしい愛がないなら、遅かれ早かれ私たちは駄目になり、これ以上前には進むことができないという行き詰まり、つまりすべての状況において恐ろしく混乱する状態に陥っていることを覚えることでしょう。)

愛は私たちの問題を解決し勝利に導くものです。けれども十分な愛から離れるなら、人間のでっちあげる問題、性癖や人格の多くの違い、そして仲間をまとめるために動くすべてのことや、また敵からやってくる圧倒的な圧迫感をともない絶え間なく続く緊張感が問題を引き起こし、複雑で麻痺させる仕事となることでしょ う。愛だけが私たちを切り抜けさせるでしょう。愛はしもべの原動力です。

私たちは主が弟子たちとの関係を維持するためにどんなふうに統率されたかと問うかも知れません。弟子たちは大変難しい人たちであり、大変異なっており、大変イエス様に失望してもいました。「世にいる自分のものを愛されたイエスは、その愛を残ることなく示された。」それが答えであります。愛はとりわけ弟子たちのあるがままのすべてを受けとめたのです。つまり愛はイエス様が弟子たちをそのままでは連れて行くことができなかったものを与えました。and end there. 私たちの関係においてはそのように、本当のしもべの霊が深い愛として存在し得るだけなのです。

主に仕え、主のために働く考えを持つすべての人に対して私はこの考察をお勧めしたいのです。すなわち主の働きはみなさんが表面的にかつ客観的に取り上げるようなものではないということです。それが (もしそれが真実なものであるなら)主に対する、そして主の愛の対象である人々に対する愛の完遂であります。それはきわめて単純でありますが、それが物事の核心に達することなのです。遅かれ早かれ、みなさんと私は、私たちがはたして前進するのに十分な愛を持っているか、この特別に難しい状況を切り抜けるために心のうちに十分な愛を見出し得るのかという問いが生ずる立場に移されることになるでしょう。

状況は私たちをしもべや奴隷に分解するすべてのこれらの要因によって成り立たせられるでしょう。もし私たちが尊敬され賞賛され高く評価されたに過ぎないのだったら、それはそれほど重大なこととはならなかったことでしょう。けれども状況が、私たちに期待されるたくさんのものによって、また私たちの寛容さ、親切心の上になされる要求によって、ほとんど無尽蔵である忍耐のたくわえが求められることによって、個人的な感情を捨てることによって起こされるとき、つまり本当に危機における主要な論点がこのようなものであるとき、私は重荷を負わせられる存在であります。余りにも過大なことが私に期待されるからです。つまり私はしもべとして扱われているのです。そこで私たちは自分を発見させられるのです。愛だけがこの奉仕を支えることができるのです。

(私たち全員がしもべとしての状態を成し遂げるにはもっと多くの愛を必要としているので す。)

(今日の箇所は "Behold My Servant" - Chapter 8 の抜粋引用訳です。原文はhttp://www.austin-sparks.net/english/openwindows/003365.htmlです。)

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